ベトナム都市開発撤退表明から一転 実現可能性はいかに
2025.10.09

今年8月末、ベトナム都市開発事業の撤退が報道で明らかになりましたが、その後の報道によると、今月に入り、10月3日のベトナム側との協議を受けて、韓国ロッテ側は建設計画の再開を希望すると表明したようです。

再開に向けてベトナム側にいくつかの条件を提示し、その回答を待っている状況とのことです。

 

しかし、8月の報道では近時のロッテ各社の業績不振も影響し、収益性を担保できない大型投資の継続は困難とあり、韓国ロッテの事業・財務状況は引き続き厳しいことに変わりはなく、実現可能性は引き続き疑問が残ります。

■ホーチミン大型複合施設建設、ロッテが継続意向 撤退表明から一転

2025/10/07 14:14 VIETJO ベトナムニュース

https://www.viet-jo.com/news/economy/251006171558.html

 

  • 韓国ロッテグループは、ホーチミン市の「ロッテ・エコスマートシティ・トゥーティエム」計画について、今年8月の撤退表明から一転、事業継続の意向を表明。
  • 韓国ロッテは今年8月、土地使用料の高騰などを理由に採算が取れないとして、同案件の開発事業から撤退し、開発用に割り当てられた土地も返還する旨の通知書をホーチミン市人民委員会に提出していた。
  • しかし、同市人民委員会主席をはじめとする市の責任者らは10月3日、韓国ロッテ側の責任者と話し合いの席を設け、この協議後に韓国ロッテ側が方針を転換。
  • 韓国ロッテ側からは、①グループ内の株式保有比率調整の許可、②最大35%までの外部投資家受け入れ、③法改正の影響で発生した土地使用料の追徴分の免除という条件を提示。
  • ホーチミン市人民委員会主席は関係機関に対応策の検討を指示し、権限外の課題は首相に意見を仰いでいると説明。計画地は商業・オフィス・ホテル・マンションを含む複合施設を建設予定。