韓国ロッテグループトップの新豪邸に韓国内から批判の声
「企業が総帥のために存在するように見えるほど深刻な不均衡」と指摘
2025.11.14

ロッテグループのトップである重光昭夫が東京・代々木に新しく建設した豪邸に韓国内で批判が集まっています。

 

記事では、ロッテケミカルやホテルロッテなど主要なグループ会社の多くが赤字の状況で、異常なほどの役員報酬を受け取りながら、土地と建物・内装合わせて約100億円と推定される新邸宅を建設したことについて、「赤字の中の豪邸」と批判が拡大していると紹介しています。

 

別の記事では、韓国ロッテグループ内部での反応として「『非常経営宣言が面目ない』という自嘲が溢れ」、経済界では「『総帥リスクが再び爆発した』という批判がある」と紹介されています。

また、「企業が総帥のために存在するように見えるほど深刻な不均衡」、「非常経営下での贅沢は企業倫理・リーダーシップ信頼を損なう」などと厳しく指摘されています。

 

経営不振により非常経営体制が宣言され、韓国ロッテグループでは多くの従業員がリストラにあったり、週6日勤務で支えている中で、従業員たちはこの豪邸を見て何を感じるでしょうか。

■[単独]重光昭夫、日本で1000億ウォン規模の邸宅新築…「年俸王、理由があった」
2025/11/05 京義新聞
https://www.kgnews.co.kr/mobile/article.html?no=872446

 

  • 東京・渋谷区代々木の超高級住宅地に約450坪の敷地、地下1階・地上3階、延べ704坪(約2,327㎡)規模の新邸宅を新築。土地だけで推定70億円超、総費用は100億円超との見立て。
  • ロッテケミカルは昨年営業損失8,900億ウォン(約939億円)、ホテルロッテは456億ウォン(約48億円)の赤字で、国内では「赤字の中の豪邸だ」と批判が拡大。
  • ロッテ持株の2024年連結営業利益は約3,339億ウォン(約352億円)で、重光昭夫氏の私邸価格(約1,000億ウォン相当、約106億円)と比較して3倍水準に過ぎない。
  • 重光会長は過去2年で300億ウォン(約7億円)超の報酬(日本ロッテHDで40億ウォン(約4.2億円)超、国内各社で60億ウォン(約6.3億円)台など)を受領。
  • ロッテ側は「豪華ではない一般的な多世帯住宅」と説明したが、ある財界関係者は「法的問題はなくても、赤字の中の私邸新築は市場の冷笑を呼び起こすほかはない」として「ロッテの真の回復は数字ではなく信頼から始めなければならない」と強調した。

■ロッテ、1000億ウォン台の日本住宅···重光昭夫、危機の中で超豪華な動きをめぐる論議
2025/11/07 ビズ中央
https://www.bizjoongang.co.kr/news/articleView.html?idxno=51700

 

  • ロッテの業績低迷(化学・ホテル赤字、流通も伸び悩み)と株価低迷の中、重光昭夫会長が東京・渋谷区代々木に約100億円規模の個人邸宅を新築した事実が判明し、「総帥リスク」再燃との批判が噴出。
  • 批判拡大を受け、ロッテは「超豪華ではない一般多世帯住宅で、会長家族以外に4世帯が同居」と釈明する一方、業界からは「700坪規模を『多世帯』とするのは常識に反する」との反論。
  • 財界では「非常経営下での贅沢は企業倫理・リーダーシップ信頼を損なう」とし、他財閥トップの報酬削減・無報酬の事例と対比。現場では長時間勤務や構造調整に耐える従業員との乖離がロッテを危機に導くとの見方が出ている。